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HOME > ニュース > VELTEX INSIDE COLUMN Vol.4岡田雄三。若いPGと「3人で成長していければいい」チームも子ども達も…未来を見据えて戦う鉄人

VELTEX INSIDE COLUMN Vol.4
岡田雄三。若いPGと「3人で成長していければいい」
チームも子ども達も…未来を見据えて戦う鉄人

 
 
岡田雄三。
若いPGと「3人で成長していければいい」
チームも子ども達も…
未来を見据えて戦う鉄人
 
 

 年が変わろうが、司令塔には関係ない。2025年もベルテックス静岡の岡田雄三(28)=沼津中央高出=がチームを引っ張る。1月4、5日に浜松アリーナで開催される山形戦で新たな年がスタート。今節の第2戦がちょうど折り返しとなる30試合目となる。前半戦を締めくくる2連戦でも、ポイントガード(PG)が白星を引き寄せる。
 岡田「新しい年だからといって、特別な思いはない。いつもの試合と同じようにチームのために勝ちたいです」
 三島市出身で、チームに加入して4年目。ベルテックスでは加納誠也主将(35)の5年に続く古株だ。昨季はプレーオフを含めて全試合62試合に出場。今季もここまで全28試合でスタメンに名前を連ねている。体の強さを生かした得意のドライブだけでなく、スリーポイント成功率が昨季の29・9%から31・3%へアップするなど、少しずつ進化を見せている。
 「スリーは課題だったし、森(高大ヘッドコーチ)さんからシーズン前に、もっと確率を上げようと話をしていた。昨年に比べてアテンプト(打った回数)も増えているし、チャンスがあれば、打つように心がけている」。
 今季はPG陣が若返った。岡田のほかは、大卒1年目の鍋田隆征(23)と陳岡燈生(とおい、23)の計3人で回している。試合をコントロールする経験が必要なポジションだが、まだ2人には経験、実績が少ない分、岡田にかかる負担は大きい。
 「自分がやらないといけないけど、自分一人で引っ張るという意識はない。長いシーズンでは2人の力も必要だし、3人で成長していければいい」
 24年はプライベートで大きく変わった年だった。11月14日に第一子となる長男が誕生。「(男女)どっちでも良かった」という新米パパだが、「もうかわいい。男の子だったので、将来バスケをやらせたい」と、子どもの話題になると、途端に目尻を下げる。
 「生まれて1か月くらい(夫人が)実家にいたので、休みの日に会いに行っていた。よく先輩たちが『子どもが物心つくまで現役でいたい』と言っていたけど、気持ちがすごく分かった。もちろん、それぐらいの年齢まではプレーしたいと思っていたけど、改めて、そう実感した」。
 昨季はシーズン中に「めぐるぞうプロジェクト」を自ら企画し、希望があった県内120のミニバスチームに出向いて直接指導した。現役選手がシーズンを戦いながら「出張バスケ教室」を行うのは極めて異例。あえて肉体的にも大変な思いをしながら完遂したのは「将来の子どもたちのため」という強い思いだった。
 「オフに一同が集まって行う教室もいいけど、子どもたちがいつも使っている慣れた体育館で教えたかった。正直、コンディション的にはかなりハードだったけど、教室に参加してくれた子どもたちが、背番号3のユニホームを着て試合会場で応援してくれる姿を見た時は、やってよかったと思った」
 チームの主力として、バスケ界の未来も考えている司令塔。子ども好きな背番号3が、2025年もベルテを支える。(スポーツ報知記者・塩沢 武士)


  


ベルテックス静岡では、ホームゲームをよりお楽しみいただけるよう、クラブ創設よりつぶさにご取材いただいているスポーツ報知様にご協力をいただき、今後のホームゲーム各節の前にピックアップした選手の現在地や横顔に迫ったコラムを寄稿いただくことになりました。