【キャリア教育講座】#1 大石慎之介 選手が静岡県立駿河総合高等学校を訪問しました!
1月18日(水) #1 大石慎之介 選手が静岡県立駿河総合高等学校の高校1年生243名を対象に「これまでのキャリアとこれから」をテーマにキャリア教育における特別講演を行いました。
バスケ漬けの高校時代
高校時代はバスケットが中心の高校生活で、365日バスケット漬けの毎日でした。でも、顧問からは文武両道をしなさい、と厳しく言われていたので、テスト前になると学校の寮に泊まり込みで、勉強、バスケ、勉強、バスケという生活を送っていました。僕の通っていた静岡県東部にある「飛龍高校」はバスケットが強くて、僕が2年生、3年生の時は県内で負けなし、3年連続で全国大会にも出場しました。それも日々の厳しい練習をやり遂げたからこその結果だったと感じています。
ここまで話すと僕の人生、順風満帆な高校生活だったと感じるかもしれませんが、実は、全国大会に出場した高校3年生の時。僕の人生の中でいくつかあるターニングポイントを迎えました。この時、僕は新チームになってチームのキャプテンを任されたんですけど、ある時、任されていたはずのキャプテンを下ろされてしまったんです。
そして僕の代わりに、顧問がほかの選手をキャプテンに指名して、とても悔しい思いをしたのを今でも鮮明に覚えてます。すごく悔しかった。その思いをかけながらも、毎日練習に参加し、チームのため、自分のために一生懸命練習しました。そんなある日、僕の代わりにキャプテンを任されていた選手が、前十字靭帯損傷という、本当に大きな怪我を負ってチームを離脱することになったんです。キャプテンが怪我をしたのが、インターハイ全国大会出発の1週間前のことでした。もちろん、キャプテン自身、全国大会にも出られなければ、冬の大きな大会であるウィンターカップにも間に合わないかもしれない、そんな状況でした。
その時に、再び僕がキャプテンを任されることになって。エースの怪我にみんなすごく落ち込んでしまっていたし、得点源でもあった選手なので、彼なしで戦うことはとても難しい状況でした。しかし、残されたメンバーは、とにかく怪我をしてしまったキャプテンを全国大会の舞台に連れていきたい、部活内はもちろん、学校の友達にも「キャプテンをウィンターカップの全国大会に連れていく!」と、周りに公言し、チーム一丸となって日々の練習に取り組んでいましたね。
そんなこともあり、高校時代、結果は残せなかったものの、最後のウィンターカップでは、エースであった選手も怪我から復帰し、目標であった全国大会出場を成し遂げました。チーム全員で全国大会出場を決めた、あの瞬間は今でも忘れられません。
夢や目標を「公言」することの大切さ
高校時代の経験をお話させてもらいましたが、今自分の夢や目標がある人は、どんどん周りの人に自分の夢を「公言」してください。これは全く恥ずかしいことではないです。「僕は警察官になりたい!」「僕は宇宙飛行士になりたい!」というのを公言していくと、自分がどんどんその気になってきて、「よしっ!やってやるぞ!」と気持ち、モチベーションが高まります。なので、周りの人に公言してください。公言することで、今度は自分だけではなくて、両親や先生たち、周りの友達もその気になってきます。そうすると、どうなるのか?
周りの人も「大石くんをプロにさせてあげるには、どうしたらいいかな?」と考えてくれるようになりました。バスケットの練習をもっとさせてあげよう、身体をつくるためには何が必要か栄養士さんに聞いてみてあげよう、と周りの人もきっと協力をしてくれるようになります。なので、恥ずかしがらずに、周りの人に自分の夢を伝えるようにしてもらえたらと思います。
およそ40分間、大石選手の話に真剣に耳を傾け、メモを取る生徒の皆さん。短い時間ではありましたが、今日のこのメッセージが、生徒の皆さんが夢や目標に向かって踏み出すきっかけとなれば嬉しく思います。
夢について考える時間「夢講座」
現在、ベルテックス静岡では小学生のみならず、中学生、高校生、様々な団体の皆さまを対象に、夢について共に考える「夢講座」を実施しております。
今、プロの世界で活躍する選手や、プロスポーツチームの運営スタッフが、どのようにして夢を叶えてきたのか、夢を叶えるためにどんな努力をしてきたのかなど、選手・スタッフ各々の経験をもとに、夢について考える時間を共有してみませんか?
現在は、新型コロナウイルス感染症防止により、状況に応じてオンラインでの講演も承っております。ぜひお気軽にご連絡、ご相談下さい。
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静岡県立駿河総合高等学校1年生の皆さん、今回はクラブにとっても貴重な機会をいただきありがとうございました。今後の皆さんの活躍を、大石慎之介 選手をはじめ、ベルテックス静岡選手、スタッフ一同願っております。