【ご報告】2024-25シーズンに向けたB1ライセンス”不申請”に関する表明
日頃よりベルテックス静岡への温かい応援誠にありがとうございます。
ベルテック静岡/株式会社VELTXスポーツエンタープライズは、2024-25シーズンに向けたB1リーグ(以下「B1」)のB1クラブライセンス申請について、『不申請』をする判断をしたことをお知らせいたします。(同時に2024-25シーズンライセンス申請はB2ライセンスにて申請を致したことを報告します。)
今後は、2025-26シーズンに向けたB1クラブライセンス取得に向けて静岡市様と引き続き連携し、準備をしてまいります。
B1ライセンス”不申請”理由
1、B1ライセンスの交付条件における、施設基準I.02 ホームアリーナ要件に定める5,000席以上収容が可能なアリーナが確保できないため。
・このはなアリーナ収容上限:4,000席
・静岡市中央体育館収容上限:3,000席
2、同条文に定める新設アリーナ計画がある場合の特別な取り扱いを理事会で受けるにあたり、現段階では計画の蓋然性を証明することが難しいため。
<B1ライセンス主な交付条件>
(※2026年以降のB革新条件とは異なります。)
・財務基準F03 A 売上高基準
B1 3億円(税抜)以上
>2022-23シーズン ベルテックス静岡営業収入実績:5.39億円=達成済
・施設基準I.02 ホームアリーナ要件
5,000席以上収容規模単一アリーナ/同会場8割開催(30試合中24試合)
※新設アリーナ計画がある場合は、以下の要件を満たす必要あり
●ライセンス判定時期から3年以内に着工もしくは5年以内に竣工の新設計画があること
●事業主体/土地などが明確になっており翌期申請(11月頃)までに対外発表可能であること
株式会社VELTEXスポーツエンタープライズ
代表取締役社長 松永康太よりコメント
日頃より、ベルテックス静岡への熱い応援、多大なるサポートをいただいている皆様、本当にありがとうございます。
この度、我々ベルテックス静岡としましては『2024-25シーズンに向けたB1ライセンスの”不申請”』を決断いたしました。(2023年11月30日ライセンス申請期日)
これまで、静岡市様、静岡県様、B.LEAGUE、その他関係各所と、ありとあらゆる可能性を模索し、幾度となく交渉を進めて参りました。しかし、上記の理由をもって2024-25シーズンに向けたB1ライセンスの取得がホームタウンである静岡市内では困難であり、現段階ではそれをクリアする見通しがたたないため、熟慮の結果この度B1ライセンス申請の不提出をクラブとして判断し、ホームタウンである静岡市様にもご報告させていただきました。
まずは今回このような形になってしまったことを、日頃より応援・ご支援いただいているすべての皆さま、コート上で戦う選手、スタッフ、フロントメンバーに対して、残念でなりません。
今回の判断により、今シーズン競技面の結果に関わらずB1昇格の権利は失われることになりました。
2019-20参入から5シーズン目。B2昇格初年度。ここまでチーム戦績は10勝9敗。勝率.526でB2リーグ全14クラブ中8番目。プレーオフ進出圏内につけておりB1昇格の可能性が事実上残されています。平均入場者数も昨季22-23シーズン平均1,200名に対して大きくジャンプアップし、現段階で1,816名平均と今シーズン目標平均入場者数2,000名まであと一歩というところまで順調に入場者数を伸ばしております。
コート内外で日々魂を燃やし、ハングリーに戦う選手、スタッフ陣。
日頃から多大なるサポートをいただいているパートナー企業の皆さま。
毎試合会場まで足を運んでいただき、声援を届けてくださるファンブースターの皆さま。
その他、日々ベルテックス静岡を支えて下さっている多くの関係者の皆さま。
コートで戦う選手達の想い。日々支えて下さっている皆さまの我々に対する期待の大きさを思うと、今回B1ライセンス申請を提出するに至らなかった事。今期B1昇格という夢が現時点で途絶えてしまったことに関して、重ね重ねクラブを代表して大変残念な思いであり、無念の一言です。
B1ライセンス”不申請”理由01
ホームタウンである静岡市には5,000席以上収容の体育館/アリーナが存在しない。
これが今回2024-25シーズンに向けたB1ライセンス申請を提出できなかった、ひとつ目の理由になります。
B1ライセンス取得を目的としたホームタウン移転。我々にはその決断はできませんでした。
静岡県内には、袋井市のエコパアリーナ(8,000名収容)浜松アリーナ(5,000名収容)の2施設が5,000席以上収容規模アリーナとして存在します。静岡県唯一のBリーグクラブとして静岡県全土で活動の幅を広げさせていただき、各市町様には多大なるご支援いただいておりますが、現行B1ライセンス取得のためだけに、これまで育てていただいたホームタウンである静岡市を離れる選択肢はない。
同時に静岡市様からも『今後も全面的なバックアップ』を約束いただきました。今回、この大きな決断がB1ライセンス不申請に繋がった背景にあることも同時にお伝えさせていただきます。
B1ライセンス”不申請”理由02
”新設アリーナ計画”がある場合の特別な取り扱いを理事会で受けるにあたり、「3年以内着工、もしくは5年以内竣工」の蓋然性をこのタイミングまでに静岡市様に表明していただくことが困難であった。
これが今回ライセンス申請を提出できなかった、ふたつ目の理由になります。
こちらに関してはこれまで多くの時間を、静岡市様と交渉/すり合わせをさせていただきましたが今回のライセンス申請までに、新設アリーナ計画における基本構想、概要、マスタースケジュール等の対外発表までには至りませんでした。
市民の機運醸成、さまざまな問題や関係各所への説明、諸条件が整っていない中で、我々のライセンス取得だけを目的とした計画発表は我々も決して望んでいません。双方で建設的に話し合い、前向きに検討、調整いただくことをお約束していただいた上で、今回表明を見送ったという経緯であることをご理解いただければと思います。
日々応援してくださる皆様のためにも、静岡市様全面バックアップの元
来季2025-26シーズンに向けたB1ライセンス取得を目指します。
今期クラブ/チームは”昇格なき優勝”を目指し、最後の1分1秒まで持てる力を全て出し切り、しっかりと経験、自信、チーム力をつける事に注力します。その経験を踏まえ、来季競技面もさることながらライセンス面もクリアし、晴れてALL SHIZUOKAで”B1昇格”を掴み取ります。
2025-26シーズンに向けたB1ライセンスを取得するためには
来年2024年11月末の申請(2025-26シーズン分)までに、以下要件を満たすためにアリーナの基本構想・概要・マスタースケジュール等の準備を静岡市様にしていただく必要があります。
ならびに申請後、翌2025年11月頃までに対外発表ができるよう準備を進めていただく事になります。
再掲)
●ライセンス判定時期から3年以内に着工、もしくは5年以内に竣工の新設計画があること
● 事業主体・土地などが明確になっており、翌期申請(11月頃)までに対外発表可能であること
30年来形にならなかった、”夢の静岡アリーナ”の実現に向けて。
まず、我々のスタンスを強調させていただきます。
夢の静岡アリーナ計画は、ベルテックス静岡が現行B1ライセンスを取得するための計画ではない。
ベルテックス静岡、ないしはバスケットボール観戦のためだけのアリーナではない。
アリーナの可能性は、室内空間だからこそ実現可能な”多様性/多機能”にあります。バスケットボール以外の多種多様な屋内スポーツ興行はさることながら、コンサート、音楽LIVE、格闘技、ホビーショー、アイスショー、MICE、様々な式典、祭典。陸の玄関口から静岡県全土の魅力を体験し発信する機能や、地域における防災拠点機能。50年100年先を見越した先進的かつ持続可能な、地域に開かれシビックプライドを醸成することができる多機能アリーナ。
バスケットボール競技/興行のみのアリーナでは地域が豊かになることはありませんし、我々もそれを望んではいません。
静岡市の新リーダーである難波静岡市長が描く、”静岡が世界に誇る夢のアリーナ構想”に120%同意した上で、新アリーナにて県民、市民の想いをスポーツ/バスケットボール/エンターテイメントを通じて、ひとつにする唯一無二の存在として全面的に協力していく所存です。
~静岡が世界に誇る”夢の静岡アリーナ”の実現のために~
今回のライセンス不申請が、前進の”きっかけ”になることを望みます。
スタートが決まればゴールも決まる。
今回の『B1ライセンス不申請』が、静岡市民県民が望む”夢の静岡アリーナ”プロジェクト推進に、そして30年間止まっていた時計が再び動き始めるような、小さくも大きな”きっかけ”になることを心の底から望んでおります。
株式会社VELTEXスポーツエンタープライズ
代表取締役社長 松永康太