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HOME > ニュース > VELTEX INSIDE COLUMN Vol.5山本愛哉、デビューから5戦連続出場中163cmの体に詰まった大きな希望

VELTEX INSIDE COLUMN Vol.5
山本愛哉、デビューから5戦連続出場中
163cmの体に詰まった大きな希望

 
 
山本愛哉、
デビューから5戦連続出場中
163cmの体に詰まった大きな希望
 
 

 身長163cmで「Bリーグ一小さい男」の注目度が、日に日に増してきている。昨年12月に特別指定選手(アマ契約)でベルテックス静岡に加入した山本愛哉(20)=神奈川大3年、飛龍高出=が、現在5試合連続リーグ戦に出場中。しかも、すべての試合で3点シュートを決めている。特に1月4日、ホームデビュー戦となった山形との第1戦(浜松アリーナ)では、3点シュート(P)3発を含む11得点と大活躍した。年末の12月29日に敵地・愛媛で初めてプロの舞台を踏んでから、2戦目で早くもベルテファンのハートをキャッチした。
 山本「山形戦では持ち味の3ポイントを決められたのは良かった。ただ、フィジカル、高さで課題が残った。愛媛戦では、最初の3分ぐらいで2、3本やられましたし。ガードの選手も大きいし、ディフェンス面がまだまだです」
 得意の3Pだけでない。4日の山形戦では、第4Qの序盤に積極的なディフェンスで自らステールしてそのまま持ち込んでレイアップを決めた。11分38秒の出場で勝利に貢献すると、第2戦も12分45秒のプレータイムで3P2発を沈めた。2mを超える大男たちに交じっても互角に戦えることを証明。今や、途中出場するPGとしてチームに欠かせないピースになっている。
 「試合後には、約30件ぐらいお祝いのメッセージがLINEに入っていました。4日の初戦には、神奈川大の(幸嶋謙二)監督が観戦に訪れてくれて、試合後に『良かったじゃん』って言ってもらえました」
 上々のプロデビューを果たした一方で、大学との違いも肌で感じている。高さ、フィジカルの強さだけでなく腕の長さなど、学生リーグでは簡単に通っていたパスが防がれることもあったという。攻撃をクリエイトする司令塔として大学での考え方とは、少し変えてプレーしている。
 「プロは大学とは違って5人全員が得点できる選手がそろっている。今はパスファーストで、周りを生かすことを考えてやってます」
 大学生活を送りながらプロチームに加入。勉強とバスケの〝二足のわらじ〟を履いている。
 「現在、静岡市内の寮で暮らして月、木は授業に通ってます。他の日は(オンラインの)ズームで受けている。月曜はベルテの練習が基本オフで、木曜は練習が終わってから大学に日帰りで行ってます」
 デビュー後の活躍でファンも増えたかの問いには、「全然。ファンレターもプレゼントももらってないです」と苦笑い。2月14日にはバレンタインデーを控えるが、「チョコレートはいっぱい欲しいです」と、ちゃっかり〝催促〟した。
 将来はプロになって子どもたちの憧れの選手になることが目標。自身もB1千葉Jで活躍する167cmの日本代表PG富樫勇樹(31)や、B1名古屋DのPGで172cmの斎藤拓実(29)からたくさんの刺激を受けてバスケを続けてきた。
 「自分が斎藤選手らのプレーを見て憧れたように、今度は僕が体の小さい子どもたちに勇気を与えられたら、という思いはあります。そのためにもプロになって活躍したい」
 163cmの小さな男が、ひときわコートで輝くために、さらなる努力は惜しまない。(スポーツ報知記者・塩沢 武士)


  


ベルテックス静岡では、ホームゲームをよりお楽しみいただけるよう、クラブ創設よりつぶさにご取材いただいているスポーツ報知様にご協力をいただき、今後のホームゲーム各節の前にピックアップした選手の現在地や横顔に迫ったコラムを寄稿いただくことになりました。