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VELTEX INSIDE COLUMN Vol.9
Bリーグの「3ポジ」で着実に成長する現役大学生・上村大佐、貪欲にスターターの座狙う

 
 
Bリーグの「3ポジ」で着実に
成長する現役大学生・上村大佐、
貪欲にスターターの座狙う
 
 

 若い力が、チームに新風を吹き込んでいる。昨年12月に特別指定選手としてベルテックス静岡に加入したSF上村大佐(たいすけ、22)が、存在感を示している。専大4年生の3点シューターが、少しずつ、そして着実にプロの舞台に順応してきた。
「Bリーグでプレーして、第一印象は実力不足ではないなって感じてます。やれている、という手応えはある。ただ、オフェンスもディフェンスもちょっとした細かいところでやられている印象です。技術的というより、メンタルの部分が大きいかなって思います」
 ここまで11試合に出場。中でも、上村が最も存在を見せつけたのが、2月1日の第20節、このはなアリーナで行われた青森との第1戦だった。途中出場ながら自身最長の14分40秒プレーして、大事な場面で3点シュートを2発決めるなど7得点で勝利に貢献。4連敗中だったチームの悪い流れを止めた。「シュートに期待してローテーションに入れた」という森高大ヘッドコーチ(35)の起用に見事、応えた。ただ、翌日の第2戦は相手にマークされ、無得点に終わった。ディフェンス面でも課題が多く出た試合にもなった。
「好不調の波がまだまだ激しいのが課題。ディフェンス面では、判断の部分でまだ追いついていない。攻撃面では3点シュートを止めに来たら、ドライブを増やすとか、もっと積極的にやれたらいい」
 「3番ポジション」と言われるSF(スモールファワード)が主戦場。オン・ザ・コートワンで主に外国人留学生がセンターに集中する大学リーグとは違い、コートに通常2人の外国選手(帰化枠、アジア枠を含めると最大3人)が出場可能なBリーグでは、SFに点取り屋を置くチームが多い。いわゆる「3ポジ」の選手は、外国籍の選手とマッチアップする機会が増えるだけに、高さやパワーで負けないディフェンス力をつけなければ、コートに立つことは難しくなる。
「今後、Bリーグでやっていくには、そこは『マスト』。筋トレは高校のころから始めてまずが、今は窪田トレーナーにメニューを作ってもらい取り組んでいます」
名門・能代工高(秋田)の最後の卒業生でもある。日本人初のNBAプレーヤーとなった田臥勇太(44)=B1宇都宮=ら数々の名選手を輩出。全国制覇は58回を誇る、バスケ好きなら誰もが知る有名校だ。上村が卒業した翌年度から能代西高と統合され、今は能代科学技術高と校名が変わった。いわば「能代工イズム」を持つ最後の世代だ。
「正直、そんなに意識していないです。周りからも言われるけど、別に、という感じ。ただ、昔の先輩の方々は、すごかったんだなとは思います」
 あまり、周囲に流されない性格はプロ向き。チームでは同じポジションの増田啓介(27)がライバル的な存在となる。「ポジションを取るぐらいの気持ちでやらないといけないと思うし、スタートで出たいです」。プレーオフに向けてワンランク上のチームを作り上げるためにも、強気なルーキーがカンフル剤になる。(スポーツ報知記者・塩沢 武士)

  


ベルテックス静岡では、ホームゲームをよりお楽しみいただけるよう、クラブ創設よりつぶさにご取材いただいているスポーツ報知様にご協力をいただき、今後のホームゲーム各節の前にピックアップした選手の現在地や横顔に迫ったコラムを寄稿いただくことになりました。