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HOME > ニュース > VELTEX INSIDE COLUMN Vol.10骨折離脱前よりたくましく…〝エイトマン〟新川敬大が夢広がる未来へ導く

VELTEX INSIDE COLUMN Vol.10
骨折離脱前よりたくましく…
〝エイトマン〟新川敬大が
夢広がる未来へ導く

 
 
骨折離脱前よりたくましく…
〝エイトマン〟新川敬大が
夢広がる未来へ導く
 
 

 リーグ中盤にケガで試合に出られなかった鬱憤(うっぷん)を晴らす。SG新川敬大(29)が、自分の役割に徹する。今季4度目の水曜開催となる26日のホーム・熊本戦。シーズンも佳境に入り、中2日の連戦でチームの総合力が試される中、強度の高いディフェンスと高確率の3点シュートが持ち味の背番号8は欠かせない戦力だ。
 「まずは、ディフェンスで自分のマークマンに仕事をさせないこと。攻撃では空いたら打つ。自分のやれることをやるだけです」
 サウスポーの仕事人がアクシデントに襲われたのは、昨年12月7日の福島との第1戦だった。右手第三中手骨骨折で全治8週間と診断され、2か月以上も試合から遠ざかった。
 「こんな長い間、試合に出られなかったのはバスケ人生で初めて。調子も良かったので、最初はショックが大きかった。負傷した時も正直、どんなタイミングで骨折したのか分からなかった」
 「好事魔多し」とは、まさに今年の新川に当てはまる言葉だった。3点シュートの成功率は一時、4割をキープするなどリーグ前半は絶好調だった。負傷した大黒柱のPFフィン・ディレイニー(29)がインジュアリーリストに入り不在の中、貴重なベンチプレーヤーの一人としてチームを支えた。
 「リハビリ期間中は、ひたすら走った。あんなに走ったのは久しぶりだった。筋トレにも取り組んで、筋肉量は負傷前よりアップするほど追い込んだ」
 左利きの新川にとって、骨折したのが右手だったのは不幸中の幸いだった。今年2月14日の愛媛戦で20試合ぶりに復帰。「ケガをする前よりたくましくなって帰ってきたいと思っていた」。その言葉通り、試合ごとに試合勘も戻ってきている。
プライベートでは、大の旅行好き。特に宿泊場所へのこだわりが誰よりも強く、旅館より「ホテル派」を自認する。各地を巡るのが何より楽しみで、1月のリーグ戦中断期間にも東京に出向いて、非日常的な空間で疲れた心を癒やした。
 「旅先での地物を食べるのはもちろん楽しみのひとつだけど、個人的に僕は、お酒を飲めないので、食より住に興味がある。部屋とかベッドとか、フロントの雰囲気とか。気に入ったホテルに巡り合うと、なんかテンションがあがるんですよ」
 背番号は8。大学時代から背負っている愛着のある番号だ。
 「大学(早大)に入学した時に、たまたま空いていた『8』を選んで、それから、ずっと同じ番号。ベルテックスでプロ3クラブ目ですけど、幸運なことに、どのチームでも背負わせてもらっている。今ではロッカーとか、飲食店の靴箱でも空いていれば、必ず『8』選んでいる。それだけ、こだわっている数字です」
 末広がりで、昔から日本的には縁起がいいとされている数字。まさに、自身にとってもラッキーナンバーだ。プレーオフの順位争いが熾烈になるリーグ終盤戦。ベルテックスの「エイトマン」が、ここぞの場面でチームを救う3点シュートを沈める。(スポーツ報知記者・塩沢 武士)

  


ベルテックス静岡では、ホームゲームをよりお楽しみいただけるよう、クラブ創設よりつぶさにご取材いただいているスポーツ報知様にご協力をいただき、今後のホームゲーム各節の前にピックアップした選手の現在地や横顔に迫ったコラムを寄稿いただくことになりました。