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HOME > ニュース > VELTEX INSIDE COLUMN Vol.11新加入の「闘将」橋本竜馬昭和生まれ36歳が語った静岡でプレーする思い

VELTEX INSIDE COLUMN Vol.11
新加入の「闘将」橋本竜馬
昭和生まれ36歳が語った
静岡でプレーする思い

 
 
新加入の「闘将」橋本竜馬
昭和生まれ36歳が語った
静岡でプレーする思い
 
 

 頼りになるベテランが、チームに新風を吹き込んでいる。3月から加入した元日本代表主将のPG橋本竜馬(36)が、日に日に存在感を高めている。プレーオフ(PO)進出に王手がかかっている今節(29、30日)のホーム・神戸戦でも、熱く、そして、冷戦沈着なプレーを披露してくれそうだ。
 「こんな時期に受け入れてもらってすごく感謝している。またコートに戻れる機会をもらえてすごくうれしい。ベルテックスのB1昇格のために仲間と精いっぱい戦っていきたい」
 輝かしい経歴の持ち主だ。福岡大大濠高時代は国体優勝を経験、青学大ではインカレ制覇に導いた。社会人では、B1三河の前身・アイシン時代に天皇杯、日本リーグ制覇に輝いた。日の丸をつけて主将を務めるなど常に、日本バスケ界のトップを歩んできた。
 「優勝はたまたま。チームメートに恵まれてきただけです。みんなに勝たせてもらった」
 今回は長いキャリアの中で、初めてシーズン中の移籍だ。1月に鍋田隆征(23)が左アキレス腱断裂で今季絶望。特別指定選手ながら控えPGとして活躍した山本愛哉(21)=神奈川大新4年、飛龍高出=は今月5日に活動を終えた。岡田雄三(29)と陳岡燈生(とおい、23)の2人だけになったPGの緊急補強に、白羽の矢が立ったのが橋本竜だった。
「チームから求められることは何でもやりたい。まずは、ディフェンスを見てもらいたい。大きなスタッツ(得点)を出す選手じゃないけど、仲間を生かしてチームに流れを生むようなプレーをしていきたい」
 日本代表やアルバルク東京のアシスタントコーチ時代に同選手とチームメートだった1歳年下の森高大ヘッドコーチ(35)は「竜馬さんの存在自体が、チームをさらに強くしてくれる」と、信頼を寄せている。普段の温和な表情から一転してコートに入ると鬼の形相に変貌するため「闘将」と言われている男に対して、指揮官は「オンオフの振り幅が大きいのが魅力のひとつ。プレー中はすごく熱い男だけど、コートを離れると、若手にもいじられる優しいおじさんです」と、人柄を評する。
「今まで(森ヘッドのことは)『タカ』と呼んでいたけど、これからは『ヘッドコーチ』と呼びます。でも、試合中、熱くなったら、今まで通り呼んでしまうかもしれないです(笑)」
 いきなりチーム最年長で加入した36歳。過去、三河、琉球、北海道、A東京、越谷とB1でプレーしてきた。「色々なチームにいたけど、静岡は魚や食べ物がすごくおいしい」。新天地を気に入りつつあるものの、唯一の「不満」を訴える。単身赴任中で、なかなか家族と会えないことだ。
 「普段、4歳と1歳の子供に会えないのがつらかった。今は春休みになって、やっと一緒にいられるのがうれしい。子供たちの前では、常に『カッコいいお父さん』でいたいですよ」
 ここまで新天地に加入して5試合。26日の熊本戦では移籍後最多10得点をマークし、徐々にチームにフィットしてきた。ルーズボールに体を張って飛び込み、仲間のいいプレーには手をたたいて会場にアピールし、ファンを巻き込んで盛り上げる。ここからPOにかけて大事なシーズンの終盤戦。昭和生まれの「闘将」が、チームにどんな化学反応を起こしてくれるのか、楽しみだ。(スポーツ報知記者・塩沢 武士)

  


ベルテックス静岡では、ホームゲームをよりお楽しみいただけるよう、クラブ創設よりつぶさにご取材いただいているスポーツ報知様にご協力をいただき、今後のホームゲーム各節の前にピックアップした選手の現在地や横顔に迫ったコラムを寄稿いただくことになりました。