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第29節(3/29-30 神戸戦)の見どころ
今節は同じ西地区所属の神戸ストークスとの対戦。これまでホーム1戦、アウェー3戦を実施し、今節がレギュラーシーズン最後の対戦となる。これまでの4戦では、#16 チョンディー・ブラウン・ジュニアが全試合で2桁得点を記録しており、今節の対戦でも得点の中心となってくることが見込まれる。前回対戦時の勝因となったのは、強度の高いリバウンドとディフェンス。この2つから相手の得点を抑え、自分たちの流れに持ち込むことが勝利への鍵となる。
ゲームの見どころ
今節の対戦相手は現在6連勝中と波に乗る神戸ストークス。神戸は現在、21勝31敗で西地区6位。西地区4位、5位に着けている奈良と熊本とのゲーム差は2に縮めており、十分にワイルドカード下位に食い込むチャンスがある。静岡も水曜日に行われたナイトゲームで熊本に勝利し、ホーム5連戦のいいスタートを切った。プレイオフに向けてもここから連勝を重ねてチームとしても勢いをつけていきたい。
神戸は平均得点79.6点でリーグ7位と攻撃力は決して低くないチームである。しかし、静岡のディフェンスはこれまでの直接対決4試合全て成功している。神戸の今季ワーストとなった得点は60点、次点で61点、これはどちらも静岡と対戦した試合である。結果としても静岡が4勝上げており、神戸に対しては相性が良いと言っていいだろう。だが、現在は6連勝中で勢いもある。中でも6連勝中の平均得点は89.3とリーグトップクラスのオフェンスを記録している。2月末には208cm、135kgの重量級ビッグマンであるアイザック・バッツ選手を獲得し、インサイドで多大な存在感を放つ選手の補強もしている。
静岡は現在30勝22敗で西地区3位につけており、同地区2位の鹿児島とは2ゲーム差がついている。鹿児島との直接対決は3勝3敗だが、得失点差では静岡が勝っているためまだまだ順位をあげる、つまりプレイオフホーム開催のチャンスが残っている。前節の熊本に勝利したことで、クラブ史上初のB2挑戦となった昨シーズンの29勝を上回ることができた。シーズンも残り8試合。クラブとしてもさらに多くの勝ち星を上げれるようホームで連勝を飾りたい。
Pick Up Players
ベルテックス静岡

#21
ジョン・ハーラー選手
神戸との対戦では各試合で存在感を示し、勝利に大きく貢献してくれた。今シーズンの神戸戦でのスタッツは、平均19.8得点、3.3アシスト、12.5リバウンドを記録している。シュート成功率も60%を超えており、効率的なオフェンスを展開していた中心選手であった。神戸との初戦ではシーズンハイとなる12本のフリースローを獲得し、ファウルして止めざるを得ない状況にまでインサイドを制圧していた。
ジョン選手はここまで52試合全てに出場し、内47試合で2桁得点を記録するほどオフェンスは安定しているが、3月23日のアウェイ富山戦ではアンガス選手を欠いていたこともあり、より一層インサイドへの負担が大きくなったが、25得点12リバウンドを記録し、東の強豪である富山相手に奮闘した。
今回の神戸にはアイザック・バッツ選手が加入しており、マッチアップする時間帯も多いと予想される。ボールをインサイドへ入れさせないためのポジショニング、ファウルをしないで守りきるための忍耐力など細かい部分でのディフェンスにも注目しながらこの2人のマッチアップを楽しんでいきたい。
神戸ストークス

#5
アイザック・バッツ選手
2月末に途中加入し、神戸の弱点であるリバウンドを補完するための最適解とも言える選手208cm135kgの体格からペイントエリアを独りで支配するほどのパワーを持っている。平均リバウンドが11位の神戸にとってバッツ選手の加入はプレイオフ出場に向けて追い風となり、バッツ選手加入後の神戸はチームとして9勝2敗である。11試合という小さなサンプルではあるが、平均オフェンスリバウンド4.9本でリーグ1位を記録している。チームとしてもバッツ選手加入前は11.0本だったオフェンスリバウンドが14.5本まで増加している。
7割以上のシュートがゴール下のシュートであり、FG%も75.0%とペイントエリアの深くまで侵入を許してしまっては止めようがない。FTも76.7%でしっかり沈めてくるため不用意にファウルで止めることもできない。しかし、静岡にもリーグ2位のリバウンド数を誇るジョン選手が居る。この2人のマッチアップは今節の要注目ポイント。オンボールはもちろん、オフボールのインサイドでの攻防も見逃せない。
ANALYZING/WRITTING : ベルテックス静岡インターン 山梨聖覇